秀嶋賢人のはてなブログ

映画監督・NPO法人SocialNetProjectMOVE理事長

生きがい

天の恵みなのか、配慮なのか…
 
いまMOVEの仲間や連携団体に投げかけているもろもろの作業が来月上旬からバタバタとスタートする…そうなると時間がなくなるなと思っていたら、この谷間の時期に、本業の方の企画の打ち合わせやら調べ作業の案件がどどっと押し寄せてきた。
 
そのせいで、このところバタバタ続き。今朝、そのバタバタを片付けて、バタバタと打ち合わせに事務所を飛び出そうとしたら、ふと、ある曲がよみがえった。
 
♪いま あなたは目覚め たばこをくわえてる 早く起きてね バスがくるでしょう
 お茶さえ飲まないで 飛び出していくのね からだに毒よ いつもそうなの
 ああ あなたと別れたいまでも ああ 私はいまでも あなたと生きているの 
 いつの日も 生きてるの
 
♪いま たそがれの街 あなたは歩いている どこへ急ぐの 人並みの中
 もしも私のこと 思い出したならば すぐに電話で 声を聞かせて 
 ああ あなたと別れたいまでも ああ 私はいまでも あなたと生きているの
 いつの日も 生きてるの いつの日も 生きているの
 
高校生の頃、この由紀さおりのヒット曲「生きがい」という歌を知って、ここに出てくる男のようになりたいと思った。もしかしたら、オレはその頃から、自分が異性と二人だけで長く一緒にいられる男ではないということがわかっていたのかもしれない。異性と家庭を築き、家庭を守り、子どもを育て、見守り、やがて静かに年老いていく…という映像がオレには思い浮かばなかった。
 
たくさんの恋をしたし、その中で、オレは、生涯無二といってもいい女性と二人も巡り合った。子どももつくったし、そいつが大人の男になっていく姿を見ていられることは幸せに思っている。だが、結果として、歌にあるように、オレは家には住まず、ひとりで生活している。
 
若い頃からひとりでいることをさびしいと思ったことはない。中途半端な関係やあいまいな気持ちで異性といるより、ひとりの方がずっと気分がいい。もちろん、大人の男の性欲はある。だが、それを紛らすために、中途半端な関係でお茶を濁すというのは、趣味ではない。短い期間、そういうことはあったとしても、大方、オレの方が耐えられなくなって、撤退してしまう。
 
いわく。「あなたは、その気にさせて、途中で頭から冷たい水をかぶせる人よ!」w 前のかみさんに恋愛時代、大ゲンカしたときいわれた言葉だw 実によくわかっている…と怒られながら、納得していた。

それに、オレにはやりたいことが多すぎる。異性のためにかけるエネルギーがないわけでない。おそらく、惚れた女にはずいぶんとマメな方だ。オレがマメではないとき、それは惚れていないか、惚れるのを避けているときw 
それも、やりたいことの方が異性より優先してしまうからだ。
 
女性にいわせれば、身勝手極まりない。がっと口説いて、がっとマメになり、が、ステディな関係になったら、そこまで休止していた、やりたいことへするするっと戻っていってしまうw
 
ま、並みの女性では理解できないし、ついてこれない。ある意味、オレ以上に、オレの志と矜持を好きになってくれるような異性でなくてはムリ。だが、女性といういのは、多くはされたがり。当然、寂しさを感じる。
 
だから、それに耐えて、ついてこようとしてくれた美貌の異性が二人もいて、結婚までしてくれたのだから、これ以上の幸せはない。結果はどうあれ、そう思っているから、二人ともいまでも仲がいい。二人をいまでも大事の思えるのは、直接かかわりがあるわけではないが、オレが目指すものが何なのかをわかっていてくれるからだ。
 
若いねぇちゃんも好きだし、美しい女性には弱い。だが、それだけでは心が動かない不器用さも一応w 持っている。軽薄もいやだし、相手の思い込みに流されるのも苦手だ。やはり、勝手で、しどい人だ。おそらく、オレは異性にかけるエネルギーを使い果たしているか、そういう異性ともう十分出会ってきた。
 
さて、だから、やはり、今日もオレは、たそがれの街、人ごみの中を足早に歩いていこうw