秀嶋賢人のはてなブログ

映画監督・NPO法人SocialNetProjectMOVE理事長

男はつらいよ

FB仲間が名づけて「恋愛講座シリーズ」w ちょっと好評なので、今回は、オレの女性の人権シリーズ作品の制作で出会った事例からいくつか…
 
女性の社会参加が当たり前になったいまでも…いや、だからこそ、女性の人権が不運や理不尽さにさらされるということが起きている。
 
ことさら年長者や中高年に限らず、40代前後やそれ以下の世代においても、男性の女性に対する意識は、かつてのそれと大きく変わっているとはとても思えない。
 
男性同士の酒席の与太話で女性を性的な対象としてしか語らない場面というのは、少なくないし、アキバ化に象徴されるような、男性意識の幼稚化と共に、女性に母性的なものを求め続ける日本男子の脆弱さは増しているとさえいえるのだ。
 
石頭の女性人権運動家、フェミニストのように、神経質にそうしたことすべてにめくじらを立てる気はない。男と女。それぞれが集えば、どうしたって、異性についての話題にはなるし、性にまつわる話題がノリや余興として語られることは少なくないからだ。
 
そうした男性の人権意識の低さに、いちいち目くじらを立てていては、女性の方が疲れてしまうだろう。だから、女性たちの方が一枚も二枚も上で、そうした話題をやり過ごしたり、適当に合わせ、あしらう程度の裁量は持ち合わせている。その分、男性よりストレスが多い。

ところが、女性たちがそうした裁量で、男たちのバカさ加減に対応し、その場の不快感や嫌悪感を大人感覚で処理していることが、アホどもにはよくわかっていない。酔うと女性のからだについて直接的な言葉をぶつけたり、実際にふれるような男たちほど、そうだ。
 
そこには、そうしても大丈夫だったという過去の記憶だけがあって、そのとき女性が声を上げず、どんな不快感を心に抱いたかは見ようともしていなし、わかろうともしていない。レイプ事件の大半は、実は、顔見知りや友人、婚姻関係にある男女間で起こる。
 
そうしたとき、決まって、加害者側の男性は、相手にそういう気配が見えたから、合意の上だと思ったといういいわけを、まず、する。ざれごとくらい、許される仲のはず…つまり、相手に対するリスペクトがまったくない。
 
こと、女性のことにかかわらず、そういう奴らは、女性の気持だけでなく、人の気持ちというものが見えていない。自分の考え方は絶対で、おかしいはずはない…という思い込みの中で生きているから、当然、見えるはずがない。
 
男も女も、昼間の顔と夜の顔は違う。社会的な地位があっても、学歴があっても、いい家族を築いていても、いい仕事をしていても、こと性に絡む問題になると、まるで大人げない…と相場は決まっている。
 
性的な男女関係は、いろいろな複雑な感情に襲われる。それが人間というものだ。が、しかし。それに執着していたら、いつまでたっても先へは進めない。だったら、疲れる性的執着はすてて、女性と接した方が精神衛生上も社会的立場においても、いいに決まっている。
 
女性だけがすべて正しいといはいわないが、こと力を使うことになれば、どうしたって男性の方が優位。それをしないために、「男の恥」という言葉がある。この世の中、男が夢想するような、自分の思い通りになる女性も、母親の代わりをしてくれる女性もいやしない。
 
異性に関わらず、同性であっても、人である以上、その意識までも縛れるほど、人はやわにはできていない。そのことの気づくと、女性との付き合いには、本気にならなくなる。本気になるときは、きっと執着でいっぱいw
 
そんな自分を「男の恥」で、うまくコントロールしてこそ、男といもの、つらいもの。