秀嶋賢人のはてなブログ

映画監督・NPO法人SocialNetProjectMOVE理事長

緩い市民イベントと同じにしたくない

いわきの人に限らず、田舎の人はテンポが遅い…というのは、たぶん真実ではない。
 
人による。ただ、それだけのことだ。しかし、東京などというところにいれば、否応なくテンポは速くなる。速くなくては生活できない…という一面がある。
 
9・11でニューヨークに単身取材にいき、現地のコーディネータ―とマンハッタンやブロンクスをあちこち歩き回った。そのとき、東京生活の短い彼は、「秀嶋さん、ニューヨークは信号が赤でも歩く、曲がらないで最短のまっすぐをいく…覚えておいてください」といったけど、キミの知らない東京もそんなもんだぜ…と言葉にはしなかった。
 
今朝、いわき市とあれこれやりとし、テントのサイズの確認が東宝舞台からもありで、再度、港区にサイズの確認。資料をつくるが、椅子の数字をまちがえたものを2度も送信してしまう。あたふた…していると、思う。
 
というのも、今日から初日の俳優のAの舞台、なんとかいってやろうと時間をつくったものの、花を送っていない。アリエールに℡で注文し、それを届けた足で、六本木のスタジオで、フラのM先生と打ち合わせ。時間ギリギリでミッドタウンの打ち合わせに滑り込む。もどって、著名ブラインドのコレクションショーのフィッティングの件で、これまた調整作業…。
 
ありがたいことだが、昨夜のうちにFMいわきの社長がスパリゾートの社長にかけあって、現役のフラガール2名が急遽参加してくれることに。バードランドとの最終打ち合わせも残っていて、超特急。業者さんの電源の容量確認には、2日ほどかかるだろう。
 
さみだれのように、あれこれ情報がふくらむ、変わるというのは、市民イベントの常。そのことに不平不満はまったくない。ただ、時間との勝負ということだけが、慌ただしさを倍にする。まして、専門職の集まりではないのだ。仕事と違い、やりたくても思うに時間がとれないという人もいる。
 
ふと、よくこれだけのイベントが、ここまで形になったものだ…と自分でも驚く。だからといって、安心はしていない。当日のがたつきをどれだけ少なくできるか…オレはいまそのためだけに時間を費やしている。その理由は、開幕すれば、わかるだろう。
 
そこいらへんの緩い市民イベントと同じ質にはしたくないのだ。そのために、やはり、否応なく、テンポは速くなる。