秀嶋賢人のはてなブログ

映画監督・NPO法人SocialNetProjectMOVE理事長

学生時代の記憶

編集の直しの手配、MAの段取りなど雑務をこなす。
 
前日のマッサージがきいて、もみ返しで体がだるい。なんでも、疲労が蓄積すると、筋肉に老廃物が溜まり、マッサージなどでほぐされると、それが血液に流れ、ろ過されるらしい。
 
そのときに、ふわっとした疲労感が全身を襲う。いわゆる、マッサージ後の脱力感の要因だ。
 
こういうとき、睡魔が度々襲う。からだが休憩せよと指令を出しているからだろう。ということで、年末年始の時間のあるところで、書き進めようと思っている棚上げした原稿の読み返しに時間をさく。
 
16日からまた、忙しくなることが予想されるので、この間にと、『ノルウェィの森』のチケットを予約。秀嶋組の仕事もやってもらっている音楽コーディネーターのSが担当していることもあるが、フランス在住のベトナム人監督トラン・アン・ユンの作品ということで、前々から見ようと決めていた。
 
明日のブログで詳細は紹介するが、オレたちの学生時代と同期している小説だから、出版されて読んだときには、いまさらという思いがあった。そこに描かれている世界は、自分自身にとってそう遠いものではなかったし、舞台になっているW大の空気もじかに吸っている。
 
映画化は難しいと思っていただけに、トラン・アン・ユンという外国の監督が、どれだけあの時代の空気感を描けるかに興味があったのだ。それに、デビュー作の『青いパパイアの香り』は、佳作ながら印象に残る作品のひとつだったから。
 
雑用と束の間の余暇のチケット予約を終えて、夜、コレドへ。病気療養中のSさんの部下のIさんが、Mさんに病状と回復の状況を報告に来店。隣の席が空いていたので、しばしあれこれ語らう。
 
オレは知らなかったが、Iさん、SがW大の学生時代下宿していた家の息子だったらしい。W大の学生たちのパシリを中学生時代からやらされ、それが縁でその後の交流も続いていたとのこと。
 
60年代後半から70代にかけての学生生活の話題で盛り上がる。丁度、見ようと決めていた『ノルウェイの森』の時代…。
 
自分の阿佐ヶ谷時代、神田川脇の面影橋に住んでいた仲間の下宿とすぐ近くにあった銭湯のことなど、大学の頃の記憶がふとよみがえった夜。