秀嶋賢人のはてなブログ

映画監督・NPO法人SocialNetProjectMOVE理事長

男たちの流儀と作法

京大教授のMさん、京大大学院博士修了で、徳島市立高校のI先生とオレの3人で、「白紙のページ」の作品上映とシンポ。
 
来場した方々のアンケート調査結果もよく、企画プロデュースしたI先生も一安心のようだった。前日、酒を飲みながら打ち合わせしたが、I先生がオレとM教授を組ませて何かやりたいと考えていた理由がわかる。
 
M教授もオレも、物のとらえ方、考え方に、こだわりと自分流の流儀と作法がある。その共通点が多い。
 
京大のM先生から、京都にくるときは、ぜひ連絡をと求められる。4月からの講座には、顔を出して欲しそう。京都好きのオレには、またとない機会。とりあえず、年明けにでも、冬の京都をふらり訪ねてみることにする。
 
徳島のホテルに着いてすぐに携帯を落とし、電源が入ったり、切れたりの不具合状態。撮影前の準備期間で、携帯がコケるとこわい。
 
案の定、たまに電源が入ると、助監督やら、プロダクション、お世話になっている東京家庭教育研究所などから矢継ぎ早に、留守電が入っている。REDのYOUからも珍しく土曜営業の案内メール。
 
携帯の故障が気になりつつ、ギリギリまで打ち上げの席にいて、最終便にかけこむ。
 
一昨日、Nちゃんとコレドに顔を出したとき、徳島のじゃこ天をおみやに持ってくると約束していた。10時近くに持っていくと、カウンター奥に、中年の女性が座っていた。
 
最初は、どこかの制作関係の一人酒をする気の強いおばさんかと思っていたら、この人、オーナーのMさんの奥さんMちゃんの中学時代の副担任。中学教師。
 
ということで、教育行政のことやら話すうちに、オレ流で議論が熱を帯びる。遅い時間にREDに顔を出そうと思っていたが、あまりに白熱。
 
シャンパンまでごちそうになり、そのうち、明日日曜なのに、築地へいってすしを食べて帰るという中学教師みっちゃんの言葉に、Mさんとオレが鋭く反応。
 
日曜にいっても築地の店はやってない。ならば、赤阪に手頃な値段でそこそこ食える店があると、Mさん、Mちゃん、中学教師のみっちゃんと4人して繰り出すことに。
 
すしは、こはだ、ずけ、あなごからというオレ流儀を押し付けるが、いうことを聞かない女性陣。Mさんは、Mさん流儀で日本酒のあてに刺身。あまりに遅い、あなごの白焼きにMさん流儀が切れていた。当然といえば、当然。
 
すっかりMさんにごちそうになってしまった。
 
よく考えれば、オレも含め、オレと年齢の近い物づくりに関わる男たちには、流儀と作法にこだわる連中が多い。
 
女性には、そこまでこだわり、白熱しなくてもと思うことが、男には気になることがある。
 
流儀と作法を忘れた国だから、流儀と作法は大事なのだと叫んでみても、それは、スルーされる時代。それでも流儀と作法にこだわりのない男より、こだわりの男である方が、よほどいい。