秀嶋賢人のはてなブログ

映画監督・NPO法人SocialNetProjectMOVE理事長

海坊主と飲む

午前中、東映のカタログ資料をまとめ、送付。10日〆の銀行処理を行い、六本木、渋谷と自転車で走りまわる。
 
午後、Kプロデューサーと近況報告で、女優の内田悠子のダンスの師匠がつとめている、銀座のパーラーへ行く。師匠の「食べないのに、痩せられないのよね」の言葉に、「少量で太ってしまう新種の病気じゃない?」とからかう。
 
その足で、ちょうど上映時間が合ったので、『13人の刺客』を観る。予想した通り、つまらない。
 
スペクタクルもいま一つだし、CG合成もちゃらい。スペクタクルに、寄りばかりのカット割りは、いかがなものか。それより何より、人間が描けていない。これで、ベネチアに持っていったというのだから、驚き。
 
東宝配給の最近の大作、どうしてこうもおもしろくないのだ。黒澤映画やこの間公開されてコケた『ダークサイド』などを意識したのだろうが、遠く及ばない。
 
来年公開される、サイパン玉砕の秘話を描いた映画の予告があった。これには、心がぐっと惹かれた。本編ではなく、予告に感動するというのも、いかがなものか。
 
銀座から事務所へ戻り、一日自転車移動で腹も減ったが、食事のカロリーコントロールをやっているので、サッカー日韓戦をみながら、高野豆腐をパクつく。
 
そのあと、コレドへ。明日から、また原稿の直しが始まる。その束の間の本気休憩。
Mさんの奥さん、Mちゃんの母君が上京し、来店されていた。紹介されて、あれこれ語る。
 
Mさんが63歳という年齢だから、つい、奥さんの母君となると、それなりの年齢と思い違いをしてしまう まだ、48歳と聞き、Mちゃんの年齢からすれば、それはそうだと、アホな納得。この母君、手塚里美にそっくり。
 
最近よく会う、フリープロデューサーのKさんとまたも遭遇。時折、会話の文脈をかるーく逸脱する海坊主をいじりながら、飲む。閉店時間になっても、腰をあげないので、時計を見せて、帰るべというが、まだ、つまみがあるからと腰をあげない。
 
母君の上京で、この後、家族で予定もあるだろうし、堅気の主婦を深夜までひっぱるのもいかがなものかと思うが、気がつかないK。で、Kを待つのならと、Mさん、Mちゃんにごちそうして待っていると、オレらがのみ終わらないうちに、飲み終わり、さっさと帰ろうとする。
 
まさにKY。だが、外見が海坊主だから憎めない。
 
途中、最近、女性同伴でないオレが、錆びてきているのではと心配するK。オレの知らないところで、来店するオレの様子をしっかり見ている。
 
海坊主とはいえ、やはり、プロデューサーだ。