秀嶋賢人のはてなブログ

映画監督・NPO法人SocialNetProjectMOVE理事長

Kさんのやさしさ

締切を伸ばしてもらっている台本に没頭すべく…この3連休は、先週の酒を抜くべく午前は運動ときめる。
 
午前中運動し、午後から台本に向かう。夜、勉強会に参加して、そのあと、赤坂に住むKさんの相談に乗る。気遣いの社長。オレにレクチャーを受けたのだからと、すし屋の支払いをさせない。
 
Kさんとは本当に縁がある。前世からの宿縁のようなものを感じるのだ。
 
以前、彼に誘われ、ハンナで知り合ったTさんも一緒に参加した、グリーフカウンセリング(遺族の心のケア)の講習。その主催団体である、社団法人日本産業カウンセラー協会に、偶然ながら、いま、オレは仕事で大変な協力をいただいている。
 
講習を受けた、わずか3週間後のことだった。K}さんと講習を受けたとき、まさか、東映の仕事でこの団体にこんなに深く世話になるとは予想もしていなかった。いまは、毎年実施されている、産業カウンセラーの資格取得講座を来年から受講しようと決めているくらいだ。
 
来年5月に公開される東映アニメ『ブッタ』でも、東映内部の営業の話を聞いているうちに、Kさんの企業が加盟している団体の名前があがり、執行役員がぜひ紹介してほしいと懇願された。Kさんは、Kさんで東映とどういうバーターができるかと相談されている。
 
先月あった、芝公園でのナレーターTさんの朗読会もKさんと赤坂で飲んでいるとき、ふと話に出して実現した。
 
お彼岸法要の企画でも新しいことをやろうとするKさんの熱意に動かされて、いろいろとお手伝いさせてもらっている。
 
そのお彼岸法要の式典で流すCDをKさんに貸していたのだが、返却にこれないからと郵送で送ってくれた。ご丁寧にお礼のお菓子が入っており、それと一緒に手紙がそえてあった。
 
「秀嶋さんの仕事は秀嶋さんにしかできないことですから、お体をご自愛ください…」
 
その一文に、胸が詰まった。
 
自分にしかできない仕事。それだけをやりたくて、オレは、実は、小学生の頃から今日まで、なんとか生きている。
 
この国を変えるために、自分のやりたい作品やシンポ、社会評論、表現したい映画、舞台、小説がなければ、きっと、とうにこの世にグットバイしている人間だと思う。
 
もう本人は忘れているだろうが、ある女優が、「カントクをひとりで船に乗せたら危険だから、ひとりでは乗せませんから」といったことがある
 
オレの本質を見抜いて、そんな気遣いの言葉をかけてくれる人間がいることが、胸に詰まるのだ。
 
理解されない人間は、理解された、たった一言に、実にもろい