秀嶋賢人のはてなブログ

映画監督・NPO法人SocialNetProjectMOVE理事長

江ノ島をなめんなよ

 
気分転換をやってる場合ではないのだが…。思い切って、
江ノ島へ。
  
船に乗るつもりが、レンタルボートの予約が遅すぎて、乗りたいボートが空いていない。ならばと、江ノ島スパへ行く。二時間ほど、海の見えるプールでぼんやりし、腹が減ったところで、片瀬江ノ島の通りにある、いつもの和食の清光園へ。
 
普段なら月曜は休みなのだが、繁忙期でやっている。この間、不意に来たのは、姫の車に拉致されて以来。確か、3月のことだった。それが約二年ぶりのこと。最後に行ってから、すでに半年近くになろうとしている。
 
大腸がん手術を受けて、一命をとりとめたオヤジさんは、いつものように元気。娘のナナちゃんは、来月出産。二度目の結婚の旦那は、この間、姫といったときに、ばったり会い紹介された。
 
一・二杯飲んでメシをして帰るつもりが、メシらしいメシを食わず、飲む。客が引いていたので、オヤジさんも椅子に座って語る。話好きのオヤジがあれだけ、元気にしゃべっていれば大丈夫。
 
片瀬江ノ島にきた目的のひとつは、元気なオヤジの顔を見ることだったから、よかった。
 
店を出るとき、おやみさんから「話し合い手になってくれて、ありがとう…」と小さな声でいわれる。いいのさ。そのために顔を出したようなものだから。それで、オヤジが少し、元気になってくれたら、いい。
 
3ヶ月後には、出産を終えた、ナナちゃんも復帰するというから、また、秋が深くなったら、オヤジの顔を見に来よう。
 
いつもの射的のおばさんにも声をかけ、「いつもありがとうね」と、サルの人形をおまけにもらう。
 
ふらりといって、ついこの間来たように、迎えてくれる。時間が止まっているような不思議な感覚にしてくれる、オレの江ノ島。人情や海の側の下町の匂い。うまい肴に、いい人たち。ここは、本当に、オレをなごませてくれる。
 
湘南の海は、海じゃないとふざけたことをいう金持ちがいるらしい。相模湾がどれだけ濃い魚影の海か知らない。いつくもの河が差し込む相模湾は植物性プランクトンの宝庫。透明度や美しさでは、当然、伊豆にもかなわない。だが、そこに魚が豊富なように、そこに生活する人の人情は濃い。
 
息子が幼い頃に来た、江ノ島水族館の大水槽。これも多くの人は、知らないが、大人気の沖縄の「美ら海水族館」をプロデュースした女性プランナーが最初に手掛けたのが、江ノ島水族館のリニューアルだ。 
 
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江ノ島をなめんなよ。