秀嶋賢人のはてなブログ

映画監督・NPO法人SocialNetProjectMOVE理事長

平和へ向けた一日のはじまり…

自分には何ができるのだろう…。
 
人は、いつもそう思う。若い頃は、いろいろな何かを考え、とても手が届かないと思い、溜息をもらすかもしれない。なんでもいいから、トライしてみよう。そう心では願いながら、自信がなくて、わずかの一歩がとても遠く感じるかもしれない。
 
いい大人になっても、いまの自分の仕事や生活にどこか満たされず、もっと違う自分が生きられるのではないのかと考える人もいるだろう。いまの仕事や生活は変えられないが、その中で、何かもっと自分にできることはないかと思案する人もいるかもしれない。
 
年齢に関係なく、人は、いつも、自分には何ができるだろうと、考える。
 
いまの自分の立場や視点で、それを考えれば、できないこと、難しいこと、大変なことばかりが見えてくる。確かに、困難なことの方が多いだろうし、傷ついたり、苦しんだりするだろう。
 
そして、心の中の思いとは別に、普段の会話では、そんなことができるわけはないじゃないか…とか、オメデタイことを考えている場合か…などと口にする。
 
だが、たとえそうであっても、言葉にして、やれるといってみることだ。周囲の人間に批判されたり、笑われても、自分はこれをやるといってみることだ。
 
心がそれに追いつかないときがあるだろう。実は、まったく先が見えず、不安でいっぱいかもしれない。そんな大仰なことがいえる自分ではないのに…と、虚勢を張っているのではないかと自分を反省することもあるかもしれない。
 
だが、それでも言葉にしていってみよう。だれかに聞かれるのが恥かしかったら、ひとり言でもいい。そして、自分を、人を、自分たちのこれからを信じようとしてみよう。
 
これからを考えれば不安なことしかない。きっと人生とは、未来とは、そういうものなのだ。人と違うことを願えば、きっと不安はもっと大きい。
 
だが、自分の大切な思いは、言葉にすることからしか始まらない。
 
今日から、敗戦66年へ向けた今日が始まった。戦争も内戦もなかった65年。それを明日と未来へつなぐ、一日が始まった。明日を信じなくては、それはできない。