秀嶋賢人のはてなブログ

映画監督・NPO法人SocialNetProjectMOVE理事長

カーッ!

疲れがピークのときは、あえて運動をしてしまう悪い癖。
 
以前、夏に扁桃腺を腫らしているのに、千駄ヶ谷のプールでがつんと泳ぎ、大変なことになった。なぜだろう。体調が悪いと、それを押し返すには運動が何よりと思ってしまう。この世は、気合だ! そんことあるはずもないのに…。
 
丁度、銀座の東映、代官山のスタジオ、六本木の行きつけの歯科医院と朝から予定がつまっていたので、寒さに負けじと、自転車を飛ばす。
 
東映のS室長から文部科学省の選定申請の手続きのレクチャーを受けたのはよかったが、4月は申請が多く、至急書類を用意しなければ、販売に間に合わないとわかり、事務所に戻ると申請書の作成作業に追われる。
 
が、しかし。自転車漕ぎのおかげで、いい感じで押さえ込んでいた疲れが、どっと出て、体調が悪いのか、どうかなのかもわからない状態。意識は朦朧。いつも出張でやってもらっている赤坂のマッサージ、吉田院のU先生を指名したら、これが昨日に限って、深夜までいっぱい
 
なんとか、書類づくりを半分終わらせてたところで、ダウン。中山式の按摩器を背中や腰、足に敷いて、自己マッサージしながら、爆睡! だが、2時間ほどで目覚めてしまう。それこから、たぶん2時間近く、中山式で自己マッサージしていたろうか…。
 
だが、恐るべし、中山式。使い方で、ずいぶんとマッサージ効果がある。
 
実は、もう半分壊れかけた、この中山式の按摩器。十年以上前、福岡に帰っていたとき、おふくろが、持っていけとくれたもの。凝り性の体質はおふくろから引き継いだと書いたが、それを知るおふくろは、オレの凝り性がよくわかっていた。
 
やはり、忙しさでマッサージが受けられないときは、昨夜のオレのように、ちょっとした時間にあれこれ買い込んだ、自己マッサージ器で凌いでいたからだ。
 
オレはこうみえて、結構胃弱で、疲れが出ると背中や腰が痛くなる。酒を飲むとき、メシを食えないのも、酒とメシを同時に咀嚼できないから。一緒にやると、メタボ体質に現われているように、吸収力がいいので、一気に酔ってしまし、次の日が辛くなる。
 
背中がこわばると息が浅くなり、寝ていても熟睡しにくくなる。それに大量のタバコのせいと以前やった胸膜炎の後遺症で、一層息が人より浅い。そこに加齢による体力の衰えもある。
 
が、しかし。40代後半で文壇デビューした松本清張は、オレの歳、月何百枚という原稿を書き上げていた。友人のSのじいちゃん、著名社会派監督は、98歳という高齢で、次の映画作品に立ち向かっている。
 
それを思うと、なんのこれしき。歳などといっていられるかと思ってしまう。が、まだまだオレは、気概も気合も足りない。自主作品の雑務とはいえ、重要な作業があり、結局、書きかけの小説には、到底手が届かず。体調が悪いと、言い訳している。
 
人間、言い訳する奴ほど、最低な奴。カーッと自分を戒めて、先ほど、文科省に申請書をファックスし終える。