秀嶋賢人のはてなブログ

映画監督・NPO法人SocialNetProjectMOVE理事長

メタボの騎士に退却はない…

息子の祝い酒が多少残っていたが 金曜の夜は 前々から約束していた 西麻布のオレが一押しの焼肉屋

「胡同」(フートン)でMちゃんとメシをする

Mちゃんは たぶん 突っ込みの天才 しかも 意外性に満ちている

オレのまじめな話に まったく想像もつかない角度から切り返してくるから 笑いがとまならい

が しかし その言葉あぞびような軽さの中に ふと考えさせられたり ああ 当たっているなと気づき

を与えてくれることも少なくない 時に辛辣 

Mちゃんの大好きな4文字熟語は 前途多難と 音信不通

なにかクリエイティブなことで道を拓こうとすれば 暮らしと自分のやりたいことの齟齬をどう調整して

生きていくのかという課題に直面するし 

物書きの人間にはありがちだが 一人の世界に閉じこもって わずらわしい 他人との日常的な会話から

撤退してしまうということもある それを軽く4文字熟語でボケてみせるあたりは さすが

近視矯正の手術をしたMちゃん お酒は飲んではいないといわれているといいながら いつも通りバクバ

ク飲んでいた オレもバクバク飲んで 翌日にまた酒が残る

そんな朝 RedのYouからメール 外苑前のオヤジさんがやってる焼き鳥屋で飲み会集合の連絡

そういえば 今年の1月W大対T大のラグビー大学選手権決勝のとき Redの常連ベティと競技場へ行く

道の途中 出店を出していたオヤジさんから これ持っていけと酒のつまみをもらって 直接御礼もいっ

てなかった ということで 夕方からWBCの日韓戦をオヤジさんの店で見ながら Youとお手伝いの

E、それにブラジリアンを自称するラテン大好きのヒロの4人で 飲む 

結婚の準備やら 新しい会社の仕事やらでバリバリ状態のため 最近Redに顔をみせられないKも久しぶ

りに顔を出した 

なんとなくRed常連のオレたちへのオヤジさんからの感謝祭といった雰囲気

そういえば オヤジさんがやってるYoshiという焼き鳥屋は競技場でイベントのない土曜日は休みのはず

それが店を開いている これはきっとオヤジさんがたまには息子であるYouの常連さんに御礼がしたい

そんな気持ちがあって 店をあけてくれたのでは という気がした 実際 勘定がバカ安い

オヤジさん ありがとう 本当にYouのこと 大事に思っているんだなと思い 同じ息子を持つ身として

オヤジさんの好意がよくわかる ほんとに いいオヤジ いい親子だ

オヤジさんは屋台から一件の店を持ち さらには一時期は数店舗を経営するまでになった人 

バブルまっさかりの頃は芸能人やスポーツ関係者もオヤジさんの店の常連だったこともあるし 青山界隈

を根城にしていたから 年の近いオレなどは オヤジさんの交友や行きつけだった店がわかるし 当時 

若くいま著名人になっている何人かもわかる 

バブルが崩壊し いま店はYouのRedと外苑前のYoshiだけ

いずれも個性が強い店 オーナーのキャラクターが反映している そういう店も最近は少なくなった

オヤジさんは細身で オレのようなメタボではないが ここにもメタボの騎士はいた

ときには人の悩みを聞き ときには叱り ときには励まし そして 痛みに共感する できる心があれば

みんな騎士になれる 

ただ 経験や失敗 挫折が自分になければ 他者の痛みに同じ目線で共感することはできない 

失敗も 挫折も 決してマイナスではない 問題なのは それにすらにも感謝し トラブルに直面してい

ることが自らの糧になると確信できる素直さだ

そして その経験から学んだ ひとつの真理を 相手にわかる言葉 たとえで 傷つけないように伝える

こと そして そこになにがしかのミッションを見出し たゆまず 続けること 人のために身を捧げる

ことだ

つまり 人を愛することだ どんなことがあっても愛し続けようと前へ進むことなのだ

メタボの騎士はやすまない というかメタボの騎士シリーズを始めてから やたら 相談メールが飛び込

む ちょい忙しく見舞いにいけてないが Norikoにメタボの騎士物語童話バージョン(オレが勝手につく

っている話)をメールしたら バカ笑いしていた

今日は ボランティアの集まりの司会をやる 日曜くらいには見舞いにと思っていたが 終わりの時間次

第では 見舞いにいってやれないかもしれない

Noriko 許せよ メタボの騎士に退却はない いま眼前にある敵との戦いに勝利して きっと見舞いに行

くからな