秀嶋賢人のはてなブログ

映画監督・NPO法人SocialNetProjectMOVE理事長

副総裁の暴言

自民党副総裁の高村正彦は、中央大学法学部法律学科卒で司法試験に合格し、弁護士の資格をとっている。二世議員だ。
 
別に法律を学んだ人間がすべからく近代民主憲法を理解しているとは言い切れないが、昨日の報道で、安部総理の国会答弁と判を捺したように、彼はこういい放った。
 
「判断し、決めるのは政治家でしょう! それ以外のだれが集団的自衛権の行使の判断ができるのですか!? 国民から選挙で選ばられた国会議員がやるのが当然なんですよ!」
 
ほほ~。笑止千万。
 
安部総理はこれもっと進めて、「私がやるんですよ!」と逆切れ答弁をした。
 
いいですか。高村さん。あなたは選挙でえらばれたかもしれないが、全国民の総意によって選出されたのではないのですよ。いいですか。安部さん。あなたも同じように、全国民の総意によって総理や首相の座に就いてるのではないのですよ。

ある選挙区の中で選ばれたに過ぎず、あなたを全国民が選んでいるのではない。勘違いしてもらっては困ります。確かに自民党が多数の議席を衆参両選挙で獲得しました。
 
しかし、それがイコール、集団的自衛権の行使、憲法解釈の変更を認めて支持したのではありません。そもそも、それをあたなたちは、選挙民にも国民にも、この重大な問題について、問うてはいないではないですか。
 
憲法は政治家が勝手に変えたり、解釈変更したりできるものではありません。それをする場合、すべからく国民全体に問わなくてはいけない。
 
憲法は、あなたたちがいまやっているような勝手な行いを拘束するためにあるのです。国民があなたたちのような人によって権利を失わないためにあるのです。
 
国民の幸福追及の権利が奪われる場合に集団的自衛権の行使が許されるといっていますが、いま、あなたたちが国民の幸福追及の権利を奪っているではありませんか。
 
政治家がやって当然とは、何様のつもりですか。所詮、あなたたちは、私たちの税金で政治家でいられることを忘れたのですか。その税金はあなたの選挙区の人ただけが負担しているものではないのですよ。国民をバカにするのもいい加減にしなさい。
 
変更したいというのも、変えたい主張するのも、それはそれでいいのです。もし、国民の総意として、それが明らかにされれば、国民の意志なのですから、それもいいでしょう。私にいわれせれば、バカ国のバカ国民になるだけのことです。
 
しかし、あなたたちは、まったく憲法を無視して、国民の声を聞くこともなく、自分たち政治家、自民党のいいように国民の権利を蹂躙しているのです。
 
まず、国民に問いなさい。NHK世論調査でも解釈変更に賛成は30%にもいたっていない。逆に、反対意見の方が3割以上ではないですか。

国民に問うなら、はっきり、これからはあなたの息子さんやあなた自身がいのちを落とすことになります。その覚悟をしてくださいとはっきり言葉にしなさい。
 
国民が唯一権力者を拘束できる最高法規を無視して、それを私たち政治家の判断でやりますと、はっきりいいなさい。国益ではなく、アメリカのネオコンと自公の既得権、私益のためにやるのですとはっきりいうことです。

それが腹の中にあるから、平気な顔をして、私たち政治家が決めるんです!と国民を愚ろうすることがいえるのです。
国民を甘くみていてはいけません。