秀嶋賢人のはてなブログ

映画監督・NPO法人SocialNetProjectMOVE理事長

残念なカフェ

ミッドタウン脇にできていたカフェ。
 
ポスティングがあり、パリ風のこじゃれた内装とサウンドウッチを中心としたメニューをみて、いきたくなる。
 
東映のCプロデューサーとあれこれ議論をして、落としどころをみつけて、ランチをしようというので顔を出す。
 
ところが、ここ、店員の動きが悪い。座って5分過ぎてもオーダーをとりにこない。こないというより、従業員が少なくて、手が回っていない。テラスも入れると、40人は入るという店で、フロアが3人しかいない。ひとりは、レジもこなしているから、実質、2.5人。
 
丁寧に対応と、教えられているのだろう。ひと組の客への説明と対応が長すぎる。
しかも、ワンテーブルの注文だけを聞き、周囲の客へ目をくばることもなく、厨房へ消えてしまう。まったく、他の客を見ていない。
 
店員を差配するマネージャーがいないからだ。いるのかもしれないが、だれかわからない。そこで、店員たちは、その場その場の客の対応に翻弄され、客全体に目がいっていないのだ。
 
サラダバーが品切れになっていても、気づかない。水がなくなっても、サービスできない。結局、客が自分で水差しから入れている。食事が出るまで、30分以上はまたされた。厨房の段取りも悪いに違いない。
 
手際の悪い店には、理由がある。しかし、スペースや立地はいいし、雰囲気もいい、食事もうまいのに、実にもったいないことをしている。
 
いくら見かけを整えたところで、そこに心がこもっていなければ、見かけ倒しで終わる。
 
それにしても、最近は、客を客としてきちんと迎え入れるという構えができていない店が多すぎる。どこにも共通なのは、人件費を削るために、人数を抑えていること。人数を抑えてもいい。だが、そこには、それを補う気遣いや心配りが必要。そのための教育とシステムが必要。
 
それができないなら、店などやるべきではない。不愉快な思いをして、食事をしたいと考える人間など、この世に一人もいない。
 
理不尽な客の言い分を全部聞けといっているのではない。当り前のことを当り前にやれといっているのだ。