秀嶋賢人のはてなブログ

映画監督・NPO法人SocialNetProjectMOVE理事長

口内炎に学ぶ

ストレスや仕事の疲れは、年齢を重ねるほどに、実感が薄れるものらしい。
 
口内炎かどうかわからないが、あまりに上あごの裏の傷が痛いので、なじみの山王病院の耳鼻咽喉科へ。ここには、名医のK大学病院のK先生がいるのだが、患者とは正直なものだし、よくわかっている。いまや事前予約なしには、看てもらえないほどの人気。
 
しかも、昨日は休診日ということで、予約をとりますか?と、聴かれはしたが、食事をするとき、辛いので、とっとと治療して欲しく、裏版の女医さんに看てもらう。
 
口内炎のようだが、普段、口内炎があまりできるところではなし、栄養の問題だけでなく、疲れやストレスから口の中が荒れることもあるから、なんとも…。細胞検査も必要かも…。と、ちょい不安になる診断。とりあえず、1週間ほど、投薬をして様子を見るということに。
 
実際、湿度の高い気候のせいもあり、疲れが残っていた。このところ、気に病むこともあったし、思うように自分のつくりたい作品の原稿が進まないということもありで、確かに、疲労困憊だったかもしれない。
 
昨日は、東映のCプロデューサーに相談された別の企画の件もあったのだが、休養日と決めて、身体を休めることにする。
 
この間のハマ調理人会の御礼で、酒豪編集者Rが御礼のメールをくれたのだが、奴らしい言い方で、心配してくれていた。感謝。確かに、体力や気力がなければ、そして心の安定がなければ、苦労も試練も乗り越えられるものではない。心身両面での健康が困難を乗り越えるために、一番大事なもの。
 
昨日、企業の決算発表の株主総会があちこちで開かれていた。
 
この苦しい経済情勢の中、企業も個人もいろいろと辛いこと、思い悩むことは多い。が、何とごとにつけ、最後は、開き直りしかない。内省もなく、開き直られては困るが、しっかりいまの置かれた現実をみつめ、創意工夫や努力はした上で、最後は、天に任せるという思い切りも必要な時代のような気がする。
 
心身の健康を損なうような突き詰め方からは、新しい縁もチャンスとも回り逢えないような気がしているからだ。
 
そこからしか、何事かをやり切るという力も生まれない。