OKINAWA
高校生のとき、沖縄返還批准措置法をポケットに忍ばせ、赤線だらけにして、その問題点や議論の課題を学んでいた。
65年前、沖縄で何が起きたのか。65年前、沖縄は、なぜ、あれほどの悲惨を、本土に代わって、引き受けさせられたのか。
すべての住民、幼児、少年少女、女性、高齢者まで、あらゆる住民が、なぜに、死を前提として、本土の住民、国民に代わり、いのちを犠牲にされたのか。集団自決を迫られなければならなかったか。皇軍の兵に、殺害されなければならなかったのか。
オレの住む、福岡にも基地問題があった。米兵によるレイプ事件や日本人女性の殺害事件は、数ヶ月に一度は新聞の記事になり、黒人兵や白人米兵とのハーフの子どもも何人かいた。そこに差別もあった。
レイプ殺害事件があっても、犯人を拘置できない。地位協定の中での、日本の警察の限界をオヤジの愚痴で聴いた。「戦争に負けたけん、しょうがなかったい…」。
この国は、だれも、戦後65年のツケと沖縄の犠牲に責任をとらない。
その反省と謝罪もなく、オレたちの土地にこられちゃこまるは、ちゃんちゃらおかしい。
沖縄は、まだ、OKINAWA。