怒りを込めて 振り返れ
禁酒から一ヶ月以上。ひさしぶりのビール!
Red常連のイガが 定期健康診断で すい臓の数値が悪く
すい臓はこわいよ すい炎からすい臓がんになると あっという間 という話になり
ならば しばらく たとえば一月 禁酒しようということになった
一部 その実行を疑う声もあったが これと決めると 凝り性のイガはとこんとんやる
結局 一月以上の禁酒に成功 で 常連仲間に 自ら ラマダン明け記念飲み会をやりますと
メールが飛ぶ が しかし
年度初め ハマもOちゃんも あれやこれやで忙しく タミーも来る予定がレーベル会社とのあれやこれ
やで参戦できず
結局 集まったのは 失意のY改め イモトことYとオレの二人
Red男子体育部員の一部にしか連絡していなかったらしいから それも仕方ない
が しばらく3人で飲んでいると 保険会社に勤めながら バンドで女性ドラムやってるアッちゃんが
ふらりと来た ではではと4人で 盛り上がる
イガの恋愛ベタを みんなでこきおろし いつもは反論するイガを封じ込める
久しぶりの酒に酔っていたのか 最後は素直に オレたちの意見に頷いていた
そんな軽い話で終わる雰囲気だったのだが…
年度末から年度初め ピカピカの新入社員の姿が人並みの中で目立つ中
決算を終わって 昨年のリーマンショック以来 非正規雇用に続き
正社員のリストラが加速している
倒産 合併 吸収も加速し 部署替え 出向なども珍しいものではなくなっている
ちょうど 昨夜 Redの地下は 某大手米国証券会社のある部署の 残念会パーティが入っていた
要は リストラ解雇で転職せざるえなくなった同じ部署の仲間たちへの慰労会
湿った感じでなく お笑いネタにして笑い飛ばそうとしたのだろう
隠しカメラを1Fカウンターに仕込み リストラされた社員が上司につくらいつき
喧嘩になるというシチュエーションで小芝居をやり
ちょいマジになった 集まりで それを上映し 笑い飛ばそうと考えていたらしい
その小芝居を遠くでながめながら 無理しているな とふと思った
米国企業の証券会社だから それはそれはこれまでの収入は半端なかったろうし
転職も一般のサラリーマンに比べれば リストラ後の選択の幅は広い
しかし 同じ部著で切られる人間と切られない人間がいる
収入の減少や転職というわずらわしさではなく
一番重いのは その線引きがどこにあったかだ おそらく営業成績などの成果だろうが それだけか
営業成績がよくても ちょい上司や仲間とうまくやれないだけで 切られることだってある
つまり 切られる方に その線引きの基準がみえない 最後はオレのせいと 納得するしかない
それを考えれば つらい だから 笑い飛ばそうとしたのだろうが その姿は憐れだ
これから先なんとかなる見通しがあるから そうした余裕の小芝居をやろうとしているのだろうが
実は そんな余裕が ほんとはない ことを残った方も切られた方も 知っているはずだ
内需を捨て 外需に頼ったバカ竹中の政策によって
あんぽんたん小泉のアメリカ主義によって生まれた 流動性は
なんてんかんてん アホ麻生のおかげで より拍車をかけた
この国の 流動性はいやましに高まる
不況の荒波はまだ 第一波がきたばかりなのだ
転職できるかどうかもあるが 転職したとして 次の会社で終れるかどうかもわからない
それが いまこの国を襲っている流動性なのだ
その様子をみんながら イモトことYが うちもやばいんだ とポツリともらす
やはり これまで自分がいた部署が生産性と収益性を考え 廃止され 別の部署に統合されることに
なったらしい やはり正社員の首切りが始まっており 自分もわからないと 本音をいう
イガの弟は アパレルにいたらしいのだが 年度末の昨日 いきなり解雇通知
それは 雇用労働法において 明らかに違法 事前通知もなく解雇だ
だが 体質の古いアパレル業界では それが日常 流動性の高い職場は 働く側の権利意識も薄いし
雇用者側もそれを承知で利用している
小芝居をやっていた集団のだれもが リストラされた方も されなかった方も 自分たち一人ひとりが
流動性の中に放り込まれていることを 実感したに違いないのだ
これまで 流動性を生きなければならないのは 非正規雇用者やアパレルなど 一部業界だと思って
きたものが ヘッドハンティングではなく 自分たちもよくわからない線引きで 流動性の海へ投げ込ま
れる その圧倒的な現実に 初めて直面して 実はうろたえている
うろたえているから 小芝居など 哀れなことをやって ごまかそうとする
日本人は本当にいい国民だ
理不尽な線引きや解雇 不当な雇用 うんぬんあっても それを生んでいる企業や社会 政治のあり方
に怒らない 怒ったとしても せいぜい愚痴
愚痴と怒りは違う それは 愚かなものと知者との違いくらいに
ひとりになれば 不安が押し寄せるのに それを他人にはできるだけみせず プライドを保とうと
がんばってしまう
自分たちが投げ込まれた流動性社会が 決して 人々を幸せに導くものでないことを
みんなわかっている それが家庭の崩壊 地域の崩壊 教育の荒廃 政治への無関心 見えない隷従
となっていることも わかっている
わかっていながら それに 怒りを込め 愚かな国策と その国策を動かす 自公独裁政権に直接
怒りをぶつけない
定額給付金と高速道路1000円という これっぽっちの飴を嘗めさせられただけで
麻生の内閣支持率が5ポイントも上がる
この国の人々は ほんとに よき人々だ よき民族だ
愚かな治世者たち 自公独裁政権にとって こよなく愛すべき人々だ
己のうちにある痛みを直視しない人に 他者の痛みはわからない
そんな自分自身の愚かさを
怒りを込めて 振り返れ
Red常連のイガが 定期健康診断で すい臓の数値が悪く
すい臓はこわいよ すい炎からすい臓がんになると あっという間 という話になり
ならば しばらく たとえば一月 禁酒しようということになった
一部 その実行を疑う声もあったが これと決めると 凝り性のイガはとこんとんやる
結局 一月以上の禁酒に成功 で 常連仲間に 自ら ラマダン明け記念飲み会をやりますと
メールが飛ぶ が しかし
年度初め ハマもOちゃんも あれやこれやで忙しく タミーも来る予定がレーベル会社とのあれやこれ
やで参戦できず
結局 集まったのは 失意のY改め イモトことYとオレの二人
Red男子体育部員の一部にしか連絡していなかったらしいから それも仕方ない
が しばらく3人で飲んでいると 保険会社に勤めながら バンドで女性ドラムやってるアッちゃんが
ふらりと来た ではではと4人で 盛り上がる
イガの恋愛ベタを みんなでこきおろし いつもは反論するイガを封じ込める
久しぶりの酒に酔っていたのか 最後は素直に オレたちの意見に頷いていた
そんな軽い話で終わる雰囲気だったのだが…
年度末から年度初め ピカピカの新入社員の姿が人並みの中で目立つ中
決算を終わって 昨年のリーマンショック以来 非正規雇用に続き
正社員のリストラが加速している
倒産 合併 吸収も加速し 部署替え 出向なども珍しいものではなくなっている
ちょうど 昨夜 Redの地下は 某大手米国証券会社のある部署の 残念会パーティが入っていた
要は リストラ解雇で転職せざるえなくなった同じ部署の仲間たちへの慰労会
湿った感じでなく お笑いネタにして笑い飛ばそうとしたのだろう
隠しカメラを1Fカウンターに仕込み リストラされた社員が上司につくらいつき
喧嘩になるというシチュエーションで小芝居をやり
ちょいマジになった 集まりで それを上映し 笑い飛ばそうと考えていたらしい
その小芝居を遠くでながめながら 無理しているな とふと思った
米国企業の証券会社だから それはそれはこれまでの収入は半端なかったろうし
転職も一般のサラリーマンに比べれば リストラ後の選択の幅は広い
しかし 同じ部著で切られる人間と切られない人間がいる
収入の減少や転職というわずらわしさではなく
一番重いのは その線引きがどこにあったかだ おそらく営業成績などの成果だろうが それだけか
営業成績がよくても ちょい上司や仲間とうまくやれないだけで 切られることだってある
つまり 切られる方に その線引きの基準がみえない 最後はオレのせいと 納得するしかない
それを考えれば つらい だから 笑い飛ばそうとしたのだろうが その姿は憐れだ
これから先なんとかなる見通しがあるから そうした余裕の小芝居をやろうとしているのだろうが
実は そんな余裕が ほんとはない ことを残った方も切られた方も 知っているはずだ
内需を捨て 外需に頼ったバカ竹中の政策によって
あんぽんたん小泉のアメリカ主義によって生まれた 流動性は
なんてんかんてん アホ麻生のおかげで より拍車をかけた
この国の 流動性はいやましに高まる
不況の荒波はまだ 第一波がきたばかりなのだ
転職できるかどうかもあるが 転職したとして 次の会社で終れるかどうかもわからない
それが いまこの国を襲っている流動性なのだ
その様子をみんながら イモトことYが うちもやばいんだ とポツリともらす
やはり これまで自分がいた部署が生産性と収益性を考え 廃止され 別の部署に統合されることに
なったらしい やはり正社員の首切りが始まっており 自分もわからないと 本音をいう
イガの弟は アパレルにいたらしいのだが 年度末の昨日 いきなり解雇通知
それは 雇用労働法において 明らかに違法 事前通知もなく解雇だ
だが 体質の古いアパレル業界では それが日常 流動性の高い職場は 働く側の権利意識も薄いし
雇用者側もそれを承知で利用している
小芝居をやっていた集団のだれもが リストラされた方も されなかった方も 自分たち一人ひとりが
流動性の中に放り込まれていることを 実感したに違いないのだ
これまで 流動性を生きなければならないのは 非正規雇用者やアパレルなど 一部業界だと思って
きたものが ヘッドハンティングではなく 自分たちもよくわからない線引きで 流動性の海へ投げ込ま
れる その圧倒的な現実に 初めて直面して 実はうろたえている
うろたえているから 小芝居など 哀れなことをやって ごまかそうとする
日本人は本当にいい国民だ
理不尽な線引きや解雇 不当な雇用 うんぬんあっても それを生んでいる企業や社会 政治のあり方
に怒らない 怒ったとしても せいぜい愚痴
愚痴と怒りは違う それは 愚かなものと知者との違いくらいに
ひとりになれば 不安が押し寄せるのに それを他人にはできるだけみせず プライドを保とうと
がんばってしまう
自分たちが投げ込まれた流動性社会が 決して 人々を幸せに導くものでないことを
みんなわかっている それが家庭の崩壊 地域の崩壊 教育の荒廃 政治への無関心 見えない隷従
となっていることも わかっている
わかっていながら それに 怒りを込め 愚かな国策と その国策を動かす 自公独裁政権に直接
怒りをぶつけない
定額給付金と高速道路1000円という これっぽっちの飴を嘗めさせられただけで
麻生の内閣支持率が5ポイントも上がる
この国の人々は ほんとに よき人々だ よき民族だ
愚かな治世者たち 自公独裁政権にとって こよなく愛すべき人々だ
己のうちにある痛みを直視しない人に 他者の痛みはわからない
そんな自分自身の愚かさを
怒りを込めて 振り返れ